さよなら運転の800系


特大の特製記念プレ−トを取り付け、弟分の「いもむし 」3400系を従えて、さよなら運転に挑んだ800系811号。多くのファンに見守られる中、春の広見線に釣り掛けモ−タ−を響かせながらの力走でした。
お疲れさん!!元気でな!!
<96・04・07新可児駅にて>


<800系の思い出>

実家に戻る度に、楽しみにしていたのが、この800系に乗車することでした。
名鉄線上から急激に旧形電車が淘汰されていくなかで、頑張り続ける800系の雄姿は本当に何とも言えないものでした。
私が乗車するときは、いつも「いもむし」と手をつないでの運行でした。犬山駅でこの800系に乗り込んできた、他のお客さんたちは、「まだこんな電車が走っているんだ。」と興味津々に車内を眺めている光景をよく目にしました。
いつも運転席寄りのシ−トに座っていましたが、速度計を眺めていると、トップスピ−ドでもせいぜい70キロ程度でした。しかし、車体を遠慮なく揺すって走ってくれたものですから、100キロ近く出ているんじゃないかと思う事もしばしばでした。(^_^)
また、吊革がたくさんついている車両(811)であったため、車体が左右に大きく揺れるときは、「カチンカチン」とわっかと網棚の縁がぶつかる音が車内に響き渡っていました。
そして、冬にはもっと強烈なことが起きました。
激しく雪が吹き付けるなかを走行しているときは乗務員が出入りする扉の窓の隙間から雪が入り込んできて、運転台のところの一部の床が雪で真っ白けになっていた事もありました。
このように、色々な思い出のあった800系ですが、機会があれば豊川工場に展示されている800系を見に行きたいものです。


前のペ−ジへ戻る

次のペ−ジへ進む