第４回 変わりゆく光景〜犬山橋〜
犬山橋の下流側で道路橋の建設工事が着々と進んでいます。岐阜県側より撮影。（96･12･29撮影）
【犬山橋を眺めながら・・・】
鉄道と道路の併用橋として有名な犬山橋ですが、 交通渋滞を緩和する為に、現在、犬山橋の下流側に道路橋の建設工事が進行中
です。
道路橋が完成すれば、現在の犬山橋は鉄道専用橋 となるということです。
現在、着々と工事が進行中のようですが、ちょっ と気になっていることがあります。既に犬山橋を訪れた方ならお気づきだと思
いますが、岐阜県側の河畔に不動産屋とラ−メン屋の建物が残っているのです
。
他の建物は既に取り壊されたのにもかかわらず、 それに抗うかのように建ちつくすその光景に、「立ち退きに反対しているのだ
ろうか？」と思ったりもします。おそらく、本当に反対しているのかもしれま
せん。
【有為転変の犬山橋】
私が子供の頃は、犬山橋の欄干は「ピンク色」で した。
それが、気がつけば、いつの間にか現在の「水色 」に塗り替えられていました。しかし、個人的にはこの色も悪くないと思って
います。(^_^)
そんな塗り替えられた犬山橋を旧式のＡＬ車やＨ Ｌ車が盛んに往来をしていました。時にはＨＬ車の６両編成も見ることが出来
ました。ところが、時は流れ、ＡＬ車・ＨＬ車といった旧型電車たちは全て姿
を消してしまいました。
今は新性能電車たちが往来していますが、その姿 を見るたびに時の流れをいやという程実感させられます。
そして今、鉄道と自動車を分離する工事が進めら れています。
当たり前かの如く眺めていたこの光景ももうすぐ 見納めとなります。工事終了後は最徐行で大きく車体を揺らしながら進んだ電
車もあっと言う間に通り過ぎてしまうのでしょうか・・・