忠節駅に停車中のモ510形の3両編成。その右隣には高運転台改造の2326が止まっています。大正生まれの古老たちが並びます。【97・01・18忠節駅】


《前頁からの続き》
「ぬわにぃ〜。ということは、514が単行運用 ということか。」
私が、そのまま本揖斐まで乗り越すことを決めた のは言うまでもありません。
黒野に到着すると、512+513と514に分 割する作業が行われました。512+513は入庫かなと思っていたところ、 何と谷汲行きの前サボを差して側線を行ったり来たりしているではありません か!!
どうやら谷汲山の行事の関係で、日中は30分間 隔の臨時ダイヤになるので、その運用に充当されるようなのです。
ともかくも、514で本揖斐へと向かいます。黒 野を出たところから、いきなりものすごいスピ−ド走っていきます。車体が小 さいので、頭とお尻を交互に左右にフリフリしながら走っているのが、よく判 りました。
本揖斐駅に到着すると、1時間程、時間をかけて 514の走行風景をカメラに収め、それが一段落すると、再び514で黒野へ と引き返します。
次の行き先は勿論谷汲で、黒野駅で512+51 3を待つことにしました。しかし、やって来た列車は704+2327の2連 。「ん?」と思ったものの、30分間隔運転であれば、北野畑駅で512+5 13と交換するはずと思い、その列車に乗り込みました。
その予感は的中。北野畑駅に到着すると、待避し ている512+513の姿が見えました。日中はずっと谷汲線運用のはずと思 った私は、終点谷汲駅に到着すると、すぐには折り返さずに次の列車を待って みることにしました。
リニュ−アルした谷汲駅舎には、今日に限り駅員 さんがいたので、そこで切符を買いなおし、ホ−ムで待つこと20分あまり。 まっすぐ延びるレ−ルの彼方から、坂を登ってくる512+513の姿が見え て来ました。
「ラッキ−!!ここでも、丸窓に乗れるなんて。 」と、谷汲線で運用される510に乗るのは初めてだった私は、いそいそと車 内に乗り込みました。車内は谷汲山へ参拝でもしてきたのか、お爺さんとお婆 さんばかりでした。
沿線には、この日に谷汲線で510が運用される 事を知っていたのでしょう、カメラを構えている人の姿が見えました。
谷汲駅から25分あまりで黒野駅に到着。


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