第3回 最後の“つりかけ”たち(3400系)


善師野駅に到着した3400系


広見線・善師野(ぜんじの)駅に到着した3400系。日中は単独で主に広見線内を往来します。(96・12・21撮影)


【3400系について】

昭和12年、日本車輌製。
その独特な流線型ボディ−から「いもむし」というニックネ−ムで親しまれている車両です。
東部線・特急電車として登場し、当初から時速100キロの高速運転で大活躍をしていました。
車内は名鉄初のオ−ル転換クロスシ−トが採用され、このシ−トは現在でもそのまま受け継がれています。
登場時は2両編成でしたが、戦後、順次中間車が増備され、一時期は4両連結の列車が3編成在籍していましたが、現在では2両連結が1編成残るのみとなってしまいました。
一方、車両の塗装については、「グリ−ン濃淡塗り分け」→「ピンクに小豆色のツ−トン」→「クリ−ム地に赤ライン塗装」→「赤一色」→「グリ−ン濃淡塗り分け」と移り変わっています。
しかし、残った1編成は名鉄の発展を記録する重要な車両として認められ、名鉄創業100周年記念事業の一環として、冷房化改造工事が行われています。
この工事で特筆すべき事は、車体の美観を考慮し、ク−ラ−ユニットは床下式のものを採用していることです。
その為、車端部のシ−トが撤去され、そこにユニットが設置されています。
現在のところ、廃車の予定は無いようなので、当分の間、その活躍が見られます。


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