終点の七戸駅に到着したレ−ルバス。駅に到着するや乗車していたレ−ルファンが一斉に飛び出して車両を取り囲むように撮影が始まりました。＜97･03･19七戸駅＞
＜七戸駅にやって来て＞
野辺地からガタガタとのびり走ること約４０分。ようやく終点の七戸駅に到着しました。構内には車庫もあり、側線が何本か敷かれているのが見えます。
ここでもみな駅に降り立つと一斉に車両を四方から取り囲んで、撮影会が始まります。私も車内の撮影をひととり済ませてから、遅れてその中へと入り込んで行きました。
トタン板が張られた車庫にはもう１両のレ−ルバスが休んでいるのが見えましたが、予備のディ−ゼルカ−はその奥にいるのか、姿を見る事は出来ませんでした。
撮影を済ませて改札口を通り、駅の待合室に入ると、ここもたくさんの人たちで賑わっていました。記念グッズや記念切符を買う人やスタンプを押す人等、思い思いの事をしている光景が見られました。
私も野辺地までの乗車券と記念乗車券を購入するとともに、「御自由にお取りください。」と書かれていた、出札口の横に置かれていた昭和３７年開業当時のダイヤグラムのコピ−を貰っていきました。尚、七戸駅で発行される乗車券は硬券でした。
私は折り返しの便で野辺地へ向かうことにしていたので、駅舎を出てレ−ルバスのところへと戻って行きました。もう何人かの人が早々と座席に荷物を降ろして、まだレ−ルバス等を撮影する姿が見えました。
しかし、行きもそうでしたが、地元の人はあまり利用しないようで、七戸駅でも地元のお婆さんが２人だけ乗ったほかは途中駅でおばさんが１人乗ってきただけでした。
４０人近く乗っていても、その殆どが私のような遠方から来た人間なんだなとあらためて認識させられる光景でもありました。
出発時刻が近づく頃には座席も埋まり、ここでも既に立ち客も出ていました。駅の事務室から運転士さんと車掌さんが出てきて、いよいよ出発です。
