第26回 電車の宝庫 〜高松琴平電鉄・仏生山検車区〜


四国・高松を中心に路線網を延ばす中私鉄・高松琴平電鉄の琴平線には仏生山(ぶっしょうざん)という駅があります。その駅には検車区が併設されており、琴平線と長尾線で活躍をする車両たちのメンテナンスを行っています。今回はこの仏生山検車区及び構内近辺に集うバラエティ−に富んだ電車たちを見て回ったレポ−トを作成してみました。どうぞ御覧ください。

では、まずは仏生山駅を出て一宮方向へ暫く歩いてみましょう。すると、、、、

1020形(1032)
区間運転中の元名鉄3700系の1020形がやって来ました。同車は何とカルダン駆動です!! 〜99-05-01一宮−仏生山〜

820形
そして、1020形の相棒は釣り掛け駆動の820形。元豊川鉄道(現JR飯田線)の買収国電です。 〜99-05-01一宮−仏生山〜


ひとしきり撮影も出来たので、再び駅に戻ってみましょう、、、、

1020形(1030)
何と今度は元京王1100形と併結運用をこなす1020形の姿もキャッチ!! 〜99-05-01仏生山〜


そして、ラッシュ時間帯が終了した頃に留置線を覗いてみると、、、、

検車区1
朝のラッシュ運用に活躍していた電車たちが戻っていました。
左から元三岐鉄道の1013形、元豊川鉄道の820形、元阪神電鉄の1050形です。
日中は色々な形式の車両が集結し、見ているだけでも楽しい光景が展開されます。 〜99-05-01仏生山〜

検車区2
更に検車区の奥を覗いて見ましょう。
すると、居りました!!究極の「キメラ電車」デカ1形。昭和40年にここ仏生山工場で誕生した電動貨車です。
無蓋貨車を繋ぎ合わせて中央にドンと運転台を載せたような構造です。
なお、左後方には車体更新工事を受けている阪神車の姿が見えました。 〜99-05-01仏生山〜

検車区3
別の角度から見たデカ1形。見れば見るほど奇妙な出で立ちです。 〜99-05-01仏生山〜

60形(67)
車庫の中には長尾線で活躍する釣り掛け車60形(67)が入場していました。
元宮城電鉄(現JR仙石線)の買収国電です。また元気な姿を見せて欲しいですね。 〜99-05-01仏生山〜


検車区内もひととおり覗きましたので次に太田方面へと向かってみましょう、、、、

1063
仏生山駅付近の留置線には2両の車両が止められておりました。
まず最初に目に付いたのは元三岐鉄道の釣り掛け車1063形です。最近は動かないのかな? 〜99-05-01仏生山−太田〜

880
さらにその奥には元総武鉄道(現東武鉄道)の制御車880形も止まっていました。
平成8年に奇跡的に復活を遂げた車両ですが、最近はまた長い眠りについています。 〜99-05-01仏生山−太田〜


さて、再び一宮方面へと向かってみましょう、、、、

1080−1
こちら側にも1本留置線があり、そこには元京急の1080形が4両止まっています。 〜99-05-01仏生山−一宮〜


1100−1
元京王帝都の1100形が仏生山駅へと走り去って行きます。 〜99-05-01一宮−仏生山〜


1080−2
今度は琴電琴平行きの1080形がやって来ました。
日中の琴平線は1080形と1100形が主力車両として活躍しています。 〜99-05-01仏生山−一宮〜



さて、仏生山駅へ戻りましょう、、、、

1013
琴電琴平行きのホ−ムからお昼寝中の1013形を眺めます。 〜99-05-01仏生山〜


1100−2
次は高松築港行きのホ−ムからお昼寝中の1100形を眺めます。 〜99-05-01仏生山〜


いかがでしたでしょうか?仏生山検車区周辺は1時間もあれば十分に車両観察が出来る実に興味深いポイントです。車両置き換えが進む旧型車の宝庫、志度・長尾線訪問も確かに重要ですが、もし琴電を訪問の際はほんの1時間程度で結構です。是非この仏生山駅訪問に充ててみてください。絶対損は無いと思います。また、今回のレポ−トで御紹介した車両形式はほんの一部です。この他にもたくさんの車両が集ってきます。どんな車両がやって来るかは現地へ行ってのお楽しみと言うことで・・・・。

お粗末さまでした。Back to Top

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