第23回 津軽平野の電車たち 〜弘南鉄道〜


<はじめに>
昭和2年9月に営業を開始した本州最北の電化私鉄である弘南鉄道は弘前を起点に黒石まで続く本線格の弘南線と昭和45年まで弘前電鉄であった大鰐線の2路線を所有する総営業キロ30.7キロの典型的な地方私鉄です。
いずれの路線もJR線と併走する線形となっていますが、弘南鉄道は30分間隔と圧倒的に優位で利用客も多いようです。車両についてはすべてに前歴がるほどバラエティに富み1両毎に個性がありましたが、現在では元東急7000系にほぼ統一した感があり、旧型車は殆ど姿を消してしまっています。
このような状況の中、今回は第一線で活躍する7000系をはじめラッシュ時に登場する車両や留置線で休眠中の車両など幅広く訪問した記録を簡単ですが掲載しました。どうぞ御覧ください。


−まずは弘南線を訪問です−

平賀駅構内

弘南線の中心駅である平賀駅。ここには車両管理所があり、電気機関車や元南海の1521系、元東急7000系と様々な車両たちが集っています。その中で電気機関車の横にる1521系の状態が気がかりです。<98-09-28平賀>


3600系

また、構内はずれの側線には色褪せた元東急3600系の姿が。今後が心配です。。。。<98-09-28平賀>


7000系

ところで、平日朝のラッシュ時に弘南線では7000系の4両編成や・・・・<98-09-28境松〜黒石>


1521系

釣り掛け車1521系が活躍する姿を見ることが出来ます。<98-09-28境松>


−さて次は大鰐線です−

クハ1267

大鰐駅構内の留置線には旧型車が止まっています。まずお目にかかるのは川造型のクハ1267形です。正面3枚窓など随所に独特な雰囲気があるのが印象的ですが。。。。<98-09-28大鰐(許可を得て撮影)>


クハ1612

次に見えるのが元旧型国電の制御車クハ1612です。先に引退した大井川鉄道の311系を思い出させる風貌です。しかし、塗装は褪せているうえ傷みもかなり酷いようです。大丈夫なのか?<98-09-28大鰐(許可を得て撮影)>


モハ1122

そして、最後に控えているのが元旧型国電モハ1122です。クハ1612とコンビを組んでいますが車体が張り上げ屋根となっているのでかなり異なった印象を与えてくれます。ただ、この車両も状態がかなり劣化しているようです。もう一度元気な姿を見せて欲しいのですが。。。。<98-09-28大鰐(許可を得て撮影)>


6000系

さて、大鰐線には6000系も活躍しています。この車両は快速列車専用で日中はお昼寝です。<98-09-28大鰐>


津軽大沢駅構内

次に車両管理所がある津軽大沢駅へ向かいます。ここでは元東急7000系や元南海1521系が憩っている姿が見れます。しかし、1521系の方は状態が芳しくないようで今後が気がかりです。<98-09-28津軽大沢>


ED221+キ105

そして、その1521系の鼻先にはラッセル車キ105を連結したED221形電気機関車の姿が。もうすぐ彼等の出番がやって来る季節が到来します。<98-09-28津軽大沢>


<おわりに>

いかがでしたでしょうか?
弘南鉄道の列車は元東急7000系を中心にした運行が行われていますが、まだまだ特徴ある車両たちが現存しています。旧型車たちが在籍しているうちに弘前を訪れた時には是非弘南鉄道に乗って平賀・黒石・津軽大沢・大鰐の各駅を訪問してみましょう。きっと良い思い出が出来る事でしょう。


>>Fin<<


お粗末さまでした。Back to Top

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